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暗号解読 / サイモン・シン

読書感想 ノンフィクション 数学

暗号解読〈上〉 (新潮文庫)

暗号解読〈上〉 (新潮文庫)

暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)

暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)

予想していたとおり本当に素晴らしい本だった。

RSA暗号は仕事柄毎日お世話になっているはずなのに全くその原理さえも分かってはいなかったし、底にあった人間ドラマも知らなかったことを恥ずかしく思う。

暗号について考える人達は皆問題意識を持っていた。それは殆どの人にとってはどうでもいいことな筈なのに彼らは将来万人に対して起こるであろう大問題に目を背けず立ち向かっていた。

如何に将来を想像できたか。それがいわゆる天才や成功者の共通事項だと思う。

将来を想像して「こんなことがあったらいいな」とか「もしこうなれば大問題だ」とか考え、実際に行動する。これが根本的な自由意志なんだと思う。

問題はいくらでもあるはずだけど、それを見つけることは至難の業だ。しかしそこはブルーオーシャンであり、先駆者として未来を切り開くことができる道でもある。

どうすれば問題を見つけることができるか。どうすれば未来を想像できるか。その先には誰も居ない孤独な道であるはずだ。誰も見つけていないものを見つけるには、誰かが見ているとこを見てもしょうがないんだろう。どんな本にも書かれていない、どんなサイトにも書かれていない、誰も知らない道を見つける。そんなことができるだろうか。ましてやその問題に具体的な解決策を見つけることなど。

ただ言えることは、それできたらめちゃくちゃかっこいい!ということだ。