37歳Web系ソフトウェアエンジニアの転職活動ふりかえり

2023年4月中ごろから6月の今日までの2ヶ月と少しかけた転職活動が終了したので、記録ついでに振り返りたいと思う。

あくまで個人的な記録である。

応募手法

応募方法は、さまざまな方向から行った。

  • Twitterでの公開募集
  • エージェント経由
  • YOUTRUST経由
  • 直接応募

Twitterでの公開募集

正直なところ、一回やってみたかったという部分が大きい。今回の転職活動における大きなチャレンジだった。ありがたいことに20社以上から声をかけていただいた。知り合いのフリーランスの方から「うちが関わってるところどうですか?」という声がけも3名からあった。その節はありがとうございました。

数は多いものの、話を聞く聞かないを考えなくてはならなくなり対応に追われた。公開募集とは、受動的な方法なのだと痛感した。また「会社名も書いてないから怪しいな?」と思ってDMの送信主を調べたら国際指名手配者だったという話はいつまでもしていこうと思う。

かなり終盤で見た記事だが、こちらが参考になった。

転職意思をオープンにした転職活動をする場合におすすめの公開レジュメの活用 - Tbpgr Blog

エージェント経由

エージェントは主にFindyさんにお世話になった。若干動線がわかりにくいが、顧客インタビューの文脈からはじまってエージェント業務をされているらしいので、Findyを通していない応募も気にして応援してくれる。Findyを使わなかったら、かなり応募数も減っていたと思う。悩み事の話し相手や、話すことで考えるタイプの人向けの壁打ちもやってくれるので非常に体験が良かった。

他のエージェントも使っていたが、面談は一度きりで提示される企業も微妙なのばかり。いざ一つ受けてみたら連絡がエージェント経由になっているのに一週間以上連絡がつかなかったり、申請から1ヶ月くらいかかってやっとカジュアル面談できたと思ったらエージェントと言ってることがまるで違っていたりと散々だった。 合うエージェント探しも重要なように思う。

YOUTRUST経由

あまり繋がりがなく、1件カジュアル面談につながったのみだった。

直接応募

1社だけ社のホームページから直接応募した。

話を聞いた数

  • 全面談数: 34回
  • カジュアル面談: 16回
  • 面接: 9回
  • エージェント面談: 4回
  • その他の面談: 3回
  • オファー面談: 2回

全面談数: 34回

期間は約2ヶ月とちょっと。 面談は一日0回〜3回とまちまちだった。GWやRubyKaigiを挟んだりもしているが、何も予定がない日も企業研究や面談の予定取り付け、コーディングテストなどをしていた。

初めの方は余裕ぶって映画館に行ったりしていたが、後半はかなり焦って希望条件を下げてでも種まきをしていた。

カジュアル面談: 16回

もう少し多くても良かったかもしれないが、カジュアルとはいえ人と話すとある程度疲れるのでこれぐらいがちょうどいいのかもしれない。1対1での会社説明は若干コスト高そうで遠慮していた部分もあるが、会社としては知ってもらうだけでもプラスなので遠慮しなくても良かったかも。

面接: 9回

数年以内に転職活動をしていたので、その時の経験を使いまわして話した。もちろん最近の話だったりかなり前の話だったりもするが、話せる話題を職務経歴書やブログエントリーに書いているのでその内容を話す感じ。

技術面接ということで、通話しつつどういうコードを書くか画面をシェアしながら話す面接もあったが、普段の仕事をしている感覚が確認もできるので、緊張はしたけど良い点も大いにあった。

エージェント面談: 4回

最初にお願いしたエージェントは最初に1度話した後、emailでのやりとりになり次第にフェードアウトした。多分、見込みがないから見捨てられたんだと思う。

早々に見捨てられたと割り切ってFindyさんに切り替えた。Findyさんでは定期的にメッセージやミーティングで進捗確認してくれたので、並走してくれている感があって心強かった。転職活動は結構孤独な戦いなので、特有の悩みを話せる存在は大変ありがたかった。

その他の面談: 3回

Twitterで公開募集した際、個人的に話を聞いてくれた某K氏に感謝します。ほとんどエージェント業では?相談料とった方がいいのでは?と思えるくらい様々な有用情報を提供してくださいました。

某N氏もランチがてら話を聞いてくれて自分にない視点をくれてありがたかったです。 感謝。

オファー面談: 2回

現地に行ってオフィスを見学して年収いくらいくらでどうでしょうという話を2社続けて行った。これまでの面接は自分を売り込む営業活動という側面があったけど、オファー面談は毛色が違って、独特の空気感があった。

内定は多いに越したことはないだろうと思っていたが、多いと悩むものは悩む。幸せな悩みだった。

選考落ち

5社選考に落ちた。全て1次面接での選考落ちだった。

理由はいろいろ考えられるので少し深掘りしたい。

得意領域のアンマッチ

ソフトウェアエンジニアと言っても、さまざまな得意領域がある。 DDDなどの設計を得意とする人、組み込みなどの低レイヤーを得意とする人、人と技術全体をまとめるのが得意な人。

僧侶が欲しいパーティには、どんなにいい武闘家だったとしても採用はできない。 洗濯乾燥機を買ったばかりのおうちは、しばらく洗濯乾燥機を買わない。

そんなどうでもいい例えばかり思い付いては自分を納得させるために言い聞かせて精神を保っていた。

レベルのアンマッチ

採用には予算があり、計画がある。どんなに素晴らしい人であっても、ジュニアの椅子にシニアは座れない。逆もまた然り。

文化のアンマッチ

10社以上話を聞いてみて、やはり文化の違いは感じた。これは言葉にするのは非常に難しいのでなんとも言えないが、大事にするものの優先順位だったり、話している時の雰囲気だったりはもちろん個人差はあるものの、会社のカラーみたいなものを感じることが多かった。ここが合わないとそもそも選考に進もうと思わないし、たとえ無理やり選考に進んでも即選考落ちとなっていた。

使用ツール

Hatena Blog

主にTwitterでの公開募集用に、大体自分はこういう人ですよという文章を書いて公開した。 職務経歴書ほど細かくは知られたくないけど、ここまでぐらいならいいかなーという情報を載せておくのに便利だった。

7月から無職なので求職します - スペクトラム

Google Docs

職務経歴書は、以前の転職時に独自に作ったものがあったので、これに付け足す形で流用した。 URLさえ知っていれば誰でも見れる形にして公開している。もちろん見られてもいい情報しか載せていない。 面接時に便利だったが、公開までしなくてもいいと思う。PDFを生成できるので、PDF化してから送るのでも全税良いと思う。 おそらくだが履歴書は意外と厳格に必要なようで、法律で決まっていたりするのかなと想像する。住所や電話番号などの個人情報となるので、これは公開設定はせずに毎回PDF化して送付していた。企業によって要求タイミングはまちまちだった。オーファ時には少なくとも必要っぽい。

Findy

エージェントがFindyだったので、自然とFindyを見ることが多くなり、ひたすらFindyからのいいねをみて受け会社を選んでいた。 期間を切っていいねの検索などはできないっぽいが、「受け取ったいいね数 123」と表示されている。 プレミアムスカウトなる機能があるっぽく、最初受け取った時は公式にドキュメントがないので「ナニコレ?」と混乱したが、エージェントさんによると文字通りプレミアムなスカウトらしい。多いのか少ないのかはわからないが、今回は全部で6件きた。

Spir

spirはスケジュール管理でお世話になった。複数社同時に面談の日程をつめる必要があるので重宝した。Googleカレンダーと連携しているので、Googleカレンダーを使っている人はいいが、私は毎日TimeTreeを見る習慣があったので、見逃し防止のためにはTimeTreeに転記する必要があるのが若干面倒ではあった。

まとめのポエム

たくさん話を聞いていると、「ここでもあそこでも困っている人がいる。手を貸してあげたいけど手は1つしかない……。」と思うことがよくあった。業界の人材不足ってやつでしょうかね。 問題は無限にあるのに貸せる手は1つなので、何に手を貸すかが重要になってくる。これがまた難しい。。。

応募したにせよしなかったにせよ、求人の数だけ困り事があるということは痛感し、その中で自分がやることを決めることの重要性も実感した。 「自分じゃなくてもいいな」と思ったら応募してないし「自分じゃなきゃ」と思える仕事をしたい。 しかしながら自分じゃなくてもいいけどなんとかなってほしい問題も無数にあったのでみんな頑張ってほしい。みんながんばれ!