子育てしながらリモートで働いた半年間

この記事は子育てプログラマ・ITエンジニア・Webデザイナー Advent Calendar 2015の20日目の記事です。

前回は@elcondorさんの背中を預けるということ、あるいは共働き家庭での子育てについて - condor's diaryでした。

はじめに

僕はプログラマーとして働いていて、 はじめて子供が産まれてから今日でちょうど半年たち、 子供のハーフバースデーを迎えることができました。

これまで僕は子育てをしながら、ほとんどリモートで働くという生活を送ってきました。

この経験はそんなに一般的なものではなく(たぶん)、 エンジニアtypeさんにも取り上げていただきました。

engineer.typemag.jp

もしこれから子供が生まれるんだけど、仕事との折り合いをどうしようと考えてらっしゃる方の力になれればと、 これまでの生活を書いていこうと思います。

子供が生まれる前

子供が生まれる前から奮闘は始まっていました。

会社には、育休をとるかどうかも相談したのですが、 これからのことを考えると収入面での不安もあり、育休自体は断念しました。

そこで、子供が産まれてからしばらくはリモートで働けるように準備を進めていきました。

会社ではもとからリモートワーク可で、僕自身も入社時から週一程度の頻度でリモートワークを実施していました。

この頻度をもっと上げて、週4〜週5でリモートワークをこなした実績があれば、子供が産まれてからもやっていけるだろうと、事前に練習を重ねていきました。

妊娠後期の妊婦は、立ち上がるだけでも一苦労なため、 ささいな用事なら僕が立ち上がって、妻が立ち上がりたいときは毎回手を貸す用にしていました。

リモート勤務の恩恵はリモートワーク Advent Calendar 2015 - Adventarでも数多く語られていますが、

僕自身も、この時点で非常に恩恵を感じていました。

子供が生まれる直前

妻が産婦人科に入院してからも、リモートワークによって浮いた時間を使って、 毎日お見舞いに行っていました。

いつ生まれるかわからない状態なので、僕も小心者なため妻から「おなかいたい」とメッセージが来れば、 「産まれる!?」と取り乱してしまいます。 直ぐに病院に駆け込めるようになっていたのは安心できました。

子供が産まれてから

子供が産まれてからは、初めてのことに手探りながらも、二人で十分話し合う時間をとることができたので安心でした。

妻は産後1ヶ月は安静にしていなければいけないので、仕事をしながらもこまめに子供のおむつをチェックしたりだっこしたりと、 仕事と育児が細かくスイッチして働く生活になりました。

僕自身は「プログラマーのフロー状態のためには十分な時間が必要だ」みたいなのはいいわけだと思っているので、 慣れさえすればよい仕事の気分転換になっていたので、そこまで作業に支障を感じませんでした。

一ヶ月もすると育児しながら働く状態にもなれてきて、生活のリズムも安定してきました。

家に二人いることの自由度

子供は一瞬たりとも目が離せません。

そのため一人で子供を見るとなると、買い物に行くにも人が多い場所に行くため、感染症のリスクが高まります。

一人で歯医者に行くことさえできません。

家に二人いることで、片方が子供を見つつ片方が外出することもできるので、一人で子供を見ているよりもかなり行動の自由が広がります。

とはいえ正直仕事をしている場合じゃないときもあるんじゃないの?

正直なところを言うとYESです。 妻の体力が尽きたり、たまたま出かけている時に大泣きしだしたりすると、僕も仕事どころではなくなってしまいます。

もっとも辛いのはそのタイミングとサービスの障害対応が重なる時で、 子供を片手であやしながら片手で障害の原因を調べてsshでサーバーのおもりをしてと阿鼻叫喚の絵になってしまうことがまれにありました。

ふれる仕事は他のエンジニアに任せたり、抱っこ紐をつけながらスタンディングでタイプしたり、膝の上で子供を揺らしながらテーブルでタイプするなど自分の姿勢を工夫したりして乗り切っていました。

キャッチアップ

子供が生まれると、最新技術のキャッチアップやプログラミングの時間が減ると言われますが、 たしかに自分のために使える時間は減ったと感じます。

家族のために時間を使うことは自身の幸せにつながるので苦ではないですが、 エンジニアとしての能力が下がってしまえば、今後のIT業界で生き残っていけなくなります。

このジレンマもリモートワークで浮いた時間が緩和してくれます。

いつもの通勤時間に当てていた時間は本を読んだり、コードを書く時間として過ごすことができます。

参考までに僕のGitHubでのPublic contributionsグラフはこんな感じ。

f:id:ksss9:20151220142049p:plain

細切れになる作業時間にさえなれれば、キャッチアップの時間はなんとか取れていると思います。

がんばれば7日連続でgemを作ることもできるしRubyKaigiでLTをすることもできます

もちろんミートアップや勉強会などへの参加率は極端に減っていて、会社の飲み会さえあまり行かずにいるという面もあります。

まとめ

育児とリモートワークの相性は最高だと思います。

自分の人生にとって、何が大切で何が大切でないか考え、大切なものに集中できれば自分の満足の行く生活がおくれるはずです。

このブログがこれから育児生活を迎える人のなにか助けになれば幸いです。

次は@chezouさんの「子供の風邪と戦う必殺アイテムについて」です。